人事評価のためのログ取得

 ログは、セキュリティや不正の制御のためにあるというイメージですが、ログは、誰が何をいつやったかの履歴であり、人事評価の目安にできます。つまり、作業ボリュームを出すことが可能です。人は、ゴールがなければ、各々ゴールを設けて努力をします。まじめにするもの、不正をするもの、さぼるもの、楽しむもの・・・それぞれのゴールがあるから、バラバラになります。ここで、仕組みで、作業ボリュームが正当に出て、正当に評価されるとなれば、みんなのゴールは、まじめにがんばろうとなるわけです。私語はなくなり、だらだらと残業するものもなくなり、不正も社内営業しかしないものも、成果に対して努力をするようになります。スタッフは、理不尽だから、がんばらないのです。誰もが納得する理にかなったものであれば、スタッフはみんな明日から優秀なスタッフになるのです。

自立なきものと組むな

 いきなりですが、私は、日本人はつくづくチームワークやリーダーシップというものが苦手な人種だと思っています。私もそうだと思います。いざ、何かを計画し、協力してと始めたものが志半ばで終了してしまうということがどれだけ多いことか計り知れない。それは、どちらが上か下かやどちらが損か得かや、船が進む先のことではなく、船の中のことばかりを気にして揉めてしまうからです。その明らかな理由は、自立なきものと組んでいるからであります。自立なきものは、ビジョンを定め、それに向けて課題や問題を解決し、着実に実行し成果をあげていく人たちのことを言いますが、ほとんどの人、企業は、何かに依存をして存続しているものがほとんどです。現在は、強い責任のあるリーダーシップがなくなり、自立を求められる時代です。逆にリーダーシップがなくなるということは、しがらみがなく、自由度の高い変革、改革のチャンスの時代だといえます。よそからの提案は、ほとんどが自分達寄りの自立なきものです。自立をして、共に全うするまで覚悟をして戦えるかどうか、人も企業もそのようなものとだけ組まなければ、結局不毛な淘汰を延命したようなお付き合いとしかならない状況は、ほんと誰も得をしない、ましては、誰も喜んでいない最悪な結果を生みますので必ず人事を尽くさないといけません。
 私は、この20年、何を経験したかということを教えてほしいと言われれば、やはり人事が一番です。人事とは、結局何かというと、本物を見極める目です。つまり、結局のところは、本物にしか見極められないのかということになろうかと思いますが、それは違います。己の目がどれだけ節穴かということを知るための経験値だとなることのほうが多く、よく物事を深く考え、よく調べ、よく人の話を聞き判断をするということになります。つまり、自分がいかに愚かで臆病で何もできない人ほど人事は、向いていると私は思っています。