インボイス制度の開始について

インボイス制度が始まりました。

あわてて対応している会社も多いのではないでしょうか。

私もその中の一人です。使っていないフィールドはないか、とりあえず使っているフィールドにくっつけて表示をしよう となっている会社も多々あると思います。

そういう夏休みの宿題のようなインボイス制度への対応。

制度自体はどうかと言うと私は賛成派です。

ある議員がよくわからないことを言っているせいで、やたらと個人事業主が怒っていますが、理由をよく聞くと、我々は、毎年、単価を元請けに下げられこれ以上どうやってもうけろというのか と言います。それなら消費税は還元されるのでは、つまり、おさめるではなく、仮受ー仮払で マイナスになり 納付はもちろん、還付があるのではと思うのですが、
一切払いたくないということなのでしょうか。
そのへんの事情は、元請けも理解しており、10%消費税を毎回請求されるが、こいつは払ってないと思われれば、10%のマイナス交渉が入るだけであるような気がします。
それより、ちゃんと登録事業者になれば、先方も納得され、還付もされ、みんなハッピーのような気がしますが。

システムについてですが、あわてて番号が入った書類を探してみると、結局、法人番号+Tということでした。それなら、法人番号だけでええやんとなるわえですが、おそらく法人番号のサーバーのマスターを引っ張ってこれない事情があるのでしょう。いずれ統合するつもりでとりあえずTを付けたものをキーにするということなのだろうと思います。

先日、マイナンバーのことで、ちょっと役所の詳しい人に取材ができたので、2,3時間お時間をいただきいろいろな話を聞いてきました。
現在、マイナンバーは国が主体でやっている事業であり、そのデータを閲覧する権限は、地方自治体にはないとのことで、今あらゆる地方自治体が行うものに、マインナンバーが使えないという事情があるようです。
その理由は、マインナンバーが浸透し、便利になって評価されることを望む 政治家
そのマイナンバーであらゆるやばいことがあると思っている 政治家
を差し引くと、反対勢力が大きいのではないかと推測します。
また、政治家だけではありません。たとえば、地方自治体でマイナンバーのデータが連携できるつまり閲覧ができるとなれば、真っ先に担当者や担当SEは、あらゆる著名人のデータを閲覧し、中には、そのデータを飲みの肴にしてしまう輩もいるでしょう。
マインナンバーが普及しない理由は、その制御が大きな理由であり、テクニカルなところにないということが取材でわかってきました。
結局、そういう意味では、無理なのではないかと思いきや、そうでもなさそうです。
もし、政府は、小さな政府を作るために、マイナンバーをつくったとなれば話は違ってきます。ようするに、いよいよ、霞が関だけで、管理し、地方自治体はすべて、霞が関の支店になるという構図があれば、地方自治体に対して、マイナンバーを使わせない理由に合点がいきます。そうなのです、マイナンバーの普及の脅威は、地方自治体の方にあり、すべてのポータルインターフェースにより、地方自治体の仕事はだんだんと奪われ、その意味さえなくなっていき、いずれ解体論になってくるというシナリオです。私は、地方分権は無理だと思っています。なぜなら、霞が関が 大リーグなら、地方自治体は、所詮、社会人の草野球レベルの場合が多く、そういうところに、自治をさせると、結局、小さな霞が関ができてしまうだけだという考えです。改革をするなら、霞が関を徹底的に改革・革新し、小さな政府を作るということが正解のような気がします。地方自治体の取材をしながら、その担当者のビジョンやモチベ―ション、能力などを鑑みても、残念ですが、そのように考えるしかないということが私の現在の感想です。

大きな変革の時代、このマイナンバー制度が成功するかどうかもう少し見守っていきたいと思っております。

ECシステムの意義は使いやすさではなく仕事量の削減が第一

ECシステムを作る意義は、仕事量を削減することが第一ではなく、作業スピードと品質を上げることが第一ではないということを強く言いたい。
EC業務における仕事といわれる部分、つまりオペレーターによるオペレーションが必要な部分は、ほぼ皆無です。なぜなら、商品を出品し、受注いただき、商品を確保(引き当て)し、発送するまで何事もなければシステムにより管理され発送されるだけになります。それではなぜオペレーターが必要なのかといいますと、イレギュラーな受注があるため作業が発生いたします。

 イレギュラーな受注とは何か?
 当社では、以下のような受注をいいます。
 数量が多い受注・高額な商品の受注 (出品ミスの可能性があり、販売リスクが大きい)
 外国人のお客様からの受注(発送先の打ち合わせ いたずら不正受注の場合があり)
 沖縄への発送の受注
 大型商品の受注(別途送料の可能性)
 ブラックリストに入っている方からの受注
 コメントをいただいている受注
 希望日をいただいている受注 など

これらをマスタ化し、条件ごとに分類し、オペレーターに作業依頼をすることを仕事をなくすということになります。当社では、受注量がそれだけ集まらないため、受注リストに赤色で帯を付け イレギュラーな受注 を示し作業依頼をしています。受注量がそれなりに多くなりますと、専用I/Fを設けるほうが効率は高くなります。

仕事量を減らす = 仕事の整理整頓 = 仕事のマスタ化 が つまり、仕事量を減らしてシステム化するということになることだけは忘れてはいけません。このマスタ化により受注管理に関しては、受注作業の8割以上もの 仕事をなくす という 成果がありました。システムが得意なこと、人が得意なこと、をしっかり整理して、仕事を分別することが 作業効率を上げるシステム ということになります。

ロングテールの終焉

 ECショップで、ロングテールマーケティングこそがEC企業だとこぞって商品点数を増やしていたショップは、ほんと昨今では見なくなった。バブル期で言えば、ダイエーのようなショップで、利益が取れないのを売上を上げること、リアルで言えば、新店、ECで言えば、取引先や取引商品を増やすことこそがビジョンであるかのように、一種の神話のようなものになっていたような気がします。戦略は間違いではありません。ただ、売上を伸ばせば、それなりの経費が大きくなりその経費がさらに利益を圧迫させます。また、商品はすべてが売りきれるものではなく、デットストックの問題がございます。一見利益が出ているような決算でも、実は、利益の実態、つまり現金のはデットストックに変わり果て、利益が出ているが、このデットストックの処分問題次第では、実質赤字状態というメーカーや問屋、ショップは限りなくございます。なんでも一見して、規模が大きいというものは、憧れでありますが、結局は中身はお山の大将では、大企業の経営者とは呼べません。経営者とは、利益を出して、税金を払い、再投資し、規模を着実に増やしていくものをいうべきであり、売上規模が大きいから大資本や大融資を元手に赤字経営をしているものではないということだけは忘れずにいてほしいものです。